厚み3cmの無垢床でバリアフリーリフォーム!床暖不要・車椅子でも安心

無垢の床の上、裸足で遊ぶ子ども

木ならではの温もりを感じる無垢の床材。
無垢床を取り入れた住宅のバリアフリーリフォームが人気を集めているのは、安全性や快適性だけでなく、住まい全体の価値を高めるさまざまな理由があるからです。
その秘密を紐解いてみましょう。

目次

フローリングの床の種類と厚み。厚みのある床をおすすめする理由

フローリングには大きく分けて「無垢フローリング」「複合フローリング」の2種類があります。


「無垢フローリング」の一般的な厚みは、15 mmがスタンダードな規格です。
「複合フローリング」の厚みは、12mmから15mmの範囲が主流ですが、リフォーム用としては、6mm程度の薄いものも市場に出回っています。厚くすると高くなるので、薄くなってきたのかも知れません。

後藤工務店で無垢材の床材を使用する場合は、リビングなどでは30 mm厚のものを使用することがほとんどです。
その理由は、先代も先々代も「ぶ厚い木」が好きだから(笑)

杉の無垢床断面


なぜ好きかというと・・・

1. 耐久性が高い

床の厚みがあると、耐久性が高いです。これが一番のお勧め理由です。
たとえば、京都の清水寺や奈良の東大寺など、数百年以上の歴史を持つ建築物では、無垢材の床材が使用され、現在でもその美しさと機能性を保っています。

日々多くの人が訪れる建物であっても厚みのある無垢材が磨耗や損傷に耐え、長く使われています。
また、年月を経るごとに風合いが増し、木の特性である「経年変化」が空間の趣を深めています。

東大寺二月堂
清水寺

2. 断熱性と防音性が向上

厚みがあると木材の特性である断熱性や防音性が発揮されやすくなります。冬でも足元が暖かく感じられ、階下への足音や生活音を軽減する効果があります。

3. 安定感と重厚感が増す

厚い床材はたわみにくく、歩行時の安定感が高まります。
また、重厚感があるため、高級感のある空間を演出できます。薄い床材に比べ、見た目にも質感がしっかりしています。

これらの理由から、厚い無垢材は長期的にみても優れた選択肢と言えます。

住宅のバリアフリーリフォームにおける無垢床の役割

無垢材は、バリアフリーリフォームにおいて安全性と快適性を高めるために非常に適した素材です。

以下ではその具体的な役割を説明します。

1. 段差解消と安全性の向上

バリアフリーリフォームでは、室内の段差を解消することが重要です。
無垢材の床は、厚みや加工が自由に調整できるため、段差をなくしながらフラットな床面を実現できます。

2. 車椅子通行には強い床材を選ぶ

車椅子での生活を前提にしたバリアフリーリフォームには、傷がつきにくく耐久性の高い広葉樹(硬木)を使用することが理想的です。
特にブナ材やバーチ材、ナラ材などは、硬さや耐摩耗性の点で非常に優れており、快適さと機能性を両立できます。

畳と車椅子
車椅子の通行には不向きな「畳」

3. 滑りにくく安全な歩行を実現

無垢材は適切な表面加工を施すことで滑りにくい床材となり、高齢者や足腰が弱い方にとって安全性が向上します。
オイル仕上げやラフな表面加工を選べば、滑り止め効果をさらに高めることが可能です。

また、木材特有の温かみのある足触りが、歩行時の不快感を軽減します。

4. メンテナンスのしやすさ

無垢材は傷がついてもサンディング(削り直し)で修復が可能なため、車椅子や杖などによる日常的な使用の負荷にも耐えます。
また、オイルやワックスなどの定期的なメンテナンスで美しさと性能を保つことができ、長期間にわたって快適な住環境を提供します。

無垢床が老後の生活をサポートする理由

無垢のフローリングは、複合フローリングと比べて次の利点があります。この場合も無垢床の厚みが厚い方がより効果があります。

1. 適度な弾力性で足腰への負担を軽減

無垢材は木材特有の適度な弾力性を持ち、硬すぎないため、歩行や立ち仕事による足腰への衝撃を和らげます。また、無垢材は適度な弾力性があり、転倒時の衝撃を和らげる効果もあります。

2. 木材の温かみが足元を快適に保つ

木材は断熱性が高く、冬場でも床が冷たくなりにくいため、冷えによる体調への影響を抑えます。特に高齢者は体温調節機能が低下するため、冷え対策としても有効です。

無垢材のフロアでお昼寝する子ども

3. 調湿効果による快適な室内環境

無垢材は湿気を吸収したり放出したりする調湿効果があるため、室内の湿度を快適な状態に保ちます。
高齢者にとって過度な乾燥や湿気は関節痛や呼吸器疾患を悪化させる可能性があるため、木材の自然な環境調整機能は大きな利点です。

施工事例とお客様の声

築55年の家を無垢材でフルリノベーション(神戸市北区 H様邸)

ご主人様

どこをリフォームしたいか具体的にリストを作り、全部で9か所くらいになりましたが、最初の見積もりで予算オーバーだったら、削っていこうと話をしていました。
他店で見積もりをとったら、屋根の修理だけでかなりの額になったので、新築を後藤工務店で建てた知人に紹介してもらい、見積もりをお願いしました。

奥様

専務が持ってきた見積もりを見たら、『結構安いな。それならリストのほとんどができそう』とお願いしました。
最終金額を決めていたのですが、リストを削らなくてもいいぐらいに収まり立派なものができたと思っています。

ご主人様

だから欲が出て、「風呂もやろう」「玄関もやろう」となりました。無垢フローリングも厚さ30㎜の杉材で施工していただきました。踏み心地もしっかりいるし、木の香りもいいし、素足で気持ちがいいですね。

築35年|生活動線と耐震、そして自然素材・無垢材にこだわったフルリノベーション (神崎郡市川町)

無垢材のキッチンリフォーム

生活動線と耐震、そして自然素材にこだわったリフォームの事例です。3種類の補助金を活用してフルにリフォームいたしました。
耐震診断を行い耐震改修し、元の土壁の良いところは残しながら断熱改修を行いました。
骨組み以外を解体して間取りを変更し、LDKは広々と明るい空間になりました。

リフォームに使える補助金制度

子育てグリーン住宅支援事業「子育て」とありますが、リフォームの場合は全世帯が対象となる省エネリフォーム支援制度です。
先進的窓リノベ2025事業高断熱性能の窓への改修を支援する制度です。
給湯省エネ2025事業高効率給湯器への交換を支援する制度です。
耐震リフォーム補助金地震対策を目的とした住宅の耐震強化に対する支援制度です。
バリアフリー・介護リフォーム補助金高齢者や障がい者のためのバリアフリー改修を支援する制度です。

リフォームに活用できる主な補助金制度は上記の通りです。

後藤工務店でもこれらの補助金制度を活用し、リフォーム費用の負担を軽減し、快適で安全な住まいづくりを進めることができます。

ただし、各補助金制度には申請期限や条件、予算上限があります。また自治体独自の補助金制度も存在するため、詳細な条件や手続きなどはご相談ください。

後藤工務店の無垢床リフォーム施工の特徴と費用について

材木市場から直接買い付けによるコストダウン

後藤工務店は、木材市場での直接買い付けを行うことで、中間業者を介さず、高品質な無垢材をリーズナブルな価格で提供しています。

無垢の木あるいは木造建築物には、人のストレスを少なくする、疲れにくくするなど、生理的な効果・身体的な効果があります。心も身体も健康で「ここちええ」住環境づくりを作ることを心がけて設計しています。

材木を積んだトラック

費用の目安

無垢材フローリング

一般的な相場は16,000~30,000円/坪ですが、後藤工務店では11,000~22,000円/坪で提供しています。一般的な相場の約70%の価格になっています。

複合フローリング

一般的な相場は12,000~25,000円/坪ですが、後藤工務店では仕入れルートの確立により、複合フローリングと同等の価格で無垢材を提供できることが多いです。

後藤工務店では、高品質な無垢床リフォームをなるべくご利用いただけるような価格で提供しています。

また、造作家具や建具も自然素材で製作ができます。無垢材の家具や建具を取り入れると、室内の雰囲気がより温かな空間になります。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。

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