お客様の声|築55年の家を住み継ぐリフォーム 古き良き姿を残しながら…

神戸市北区H様邸 リフォーム事例

代々続く農家で生まれたHさま。
Hさまが10歳頃、お父様が山から木を切って建てたという家にお住まいです。
ひと昔前の日本の住宅は、日当たりが良く庭の見える南側に、冠婚葬祭ができる二間続きの和室が配置されていました。日常生活を送る北側の台所は日当たりが悪く、冬は寒いという状況でした。
日本家屋ならではの美しさを残しながら、未来も安心して住まえるリフォーム計画が始まりました。

三田市H様邸リノベーション後のリビング

リフォームしようと思ったきっかけ

神戸市北区でリノバーションしたH様ご夫妻

築55年で、屋根瓦が駄目になってきた

奥様:屋根瓦がもう駄目になってきたので、まずそこから変えましょうかという話になりました。

ご主人様:この家は築55年ほどで、かなり古くなってきて、隙間からすきま風が入ってきて、冬は寒いのです。子供がたまに帰ってきた時に風呂へ入ったら、もう寒くてたまらないというので、脱衣所にストーブを置いていました。けれども、リフォームしたら暖かくなるということを聞いたので、後藤工務店さんに相談しました。

生活していたのは、暗くて寒い北側台所

ご主人様:田舎の家の作りは、南向きで景色がよく、一番お金を掛けているのが上の間と下の間。そこに欄間や仏間があり、その座敷で葬式や結婚式をしていました。家族が生活するは、暗くて寒い北側でした。
日の当たるところに居間があれば、冬は暖かいし、景色もいい。何で我々はこっちで生活しているのだろうと、ずっと思っていました。

奥様:母屋の2階も離れも荷物置きになっていて、私達夫婦はほとんど北側の台所で生活していました。お客様が来ても、上の間でなく台所にお通しする…。

ご主人様:ですから、最初は屋根と台所とリビング、私たちがくつろぐ部屋をキレイにリフォームしてほしくて後藤工務店さんに相談しました。

リフォーム前の北側台所
リフォーム前の北側台所

リフォームの希望リストを作成

全部で9箇所くらいリストアップ

ご主人様:どこをリフォームしたいか具体的にリストを作り、全部で9か所くらいになりましたが、最初の見積もりで予算オーバーだったら、削っていこうと話をしていました。他店で見積もりをとったら、屋根の修理だけでかなりの額になったので、新築を後藤工務店で建てた知人に紹介してもらい、見積もりをお願いしました。

奥様:専務が持ってきた見積もりを見たら、『結構安いな。それならリストのほとんどができそう』とお願いしました。最終金額を決めていたのですが、リストを削らなくてもいいぐらいに収まり立派なものができたと思っています。

ご主人様:だから欲が出て、「風呂もやろう」「玄関もやろう」となりました。

お風呂のリフォーム

タイル張りのお風呂をユニットバスにリフォームしました。

床・天井には断熱材を入れ、ユニットバスにも床が冷たくならない加工や断熱性の高い浴槽が採用されているため、体を洗っている時に寒くないのはもちろん、浴槽のお湯も冷めにくくなっています。

床に無垢材を使ったら、とても気持ちがいい

ご主人様:初めは、リビングの床だけを無垢材にする予定でしたが、杉の無垢材を貼ってもらうととても気持ちがいい。

後藤専務:針葉樹系、杉やヒノキ、松などの自然の木は、柔らかくて、調湿効果があり、冷たさを感じにくいので素足で歩いても一年中すごく気持ちがいいですよとご提案させていただきました。リビングは、杉の無垢材。下の間は、ヒノキを張りました。

奥様:とても気持ちがいいんです。本当に自然の温もりで、ヒノキと杉とだと、温かさが違います。素足でも分かります。ヒノキの床は、ちょっと冷たい。リビングに貼ってもらった杉の床は、素足で歩いていても全然冷たさはないんです。

無垢材の壁、壁紙を貼るより安くできた

ご主人様:専務に木の良さを聞くうちに、壁や天井にも使いたいと相談したら、壁紙を貼るより安くできる(※)ことがわかり、お願いしました。

(※)タイミングよく材木市場から大量に仕入れていた「赤松の羽目板」「杉無垢フローリング」がありましたので、安くご提供することができました。

無垢フローリングの一般的な厚みは15㎜がスタンダードな規格です。こちらでは、厚さ30㎜の杉材を使用しました。踏み心地もしっかりして、木の調湿する能力も大きくなります。

分厚めにカットされた杉に床材


ご主人様:東京にいる息子夫婦に建築途中の写真をメールすると「テレワークできるから2週間ほど帰省したい」と連絡がありました。タワーマンション暮らしの二人に、この田舎の「ここちええ木の家」で過ごす日々を満喫してほしいと思っています。

後藤専務と原田様

リフォーム前の床は、畳やビニール系、その上にタイルカーペットを張ったものもありました。それをワンフロアにする為に、床を支える構造部分、床組も今回のリフォームで直しました。
リフォーム会社では、上から張ってキレイにするだけのところが多いのですが、後々、息子さんの代になっても工事をしなくてもいいように修繕しました。
後藤工務店:後藤(一級建築士)

ご主人様

「息子夫婦が帰省したら、くつろげて絶対喜ぶね。楽しみだ。」

奥様

「リフォームして、とても心が豊かになりました。」

古き良き姿を残しながらのリフォーム

55年前、お父様が建てた家

地松の梁

ご主人様:この梁は、親父が近所の山で松の木を売ってもらって、自分で切って製材所へ持って行きました。この家は、ほとんど親父が山から切ってきた木材を使っているのですよ。
壁とかも自分でコテで塗って、トイレのタイルも自分で張ってね。親父は器用だったみたいですごかったです。

奥様:それが隋所に残っているので、全部リフォームというよりは、ある程度思いのあるものが残されていくというのは、やっぱりいいことですね。おじいちゃんがしたんやとか、ここはお父さんがやったみたいにね。

ご主人様:後藤工務店の社長さんが挨拶に見えた時に、この木を見て「良い木やな、いい色が出ている」と言ってくださって、うれしかったですね。

後藤(専務):地松ですからね。地松は、粘りがあり、強度や耐久性に優れているので、梁には最適です。また経年変化と共に、素晴らしい色艶を出すのが魅力ですね。

古い古材と新しい無垢材の調和

原田様和室リフォーム後
ヒノキの床材を張った下の間

できるだけ古いものを残しつつ、リビングダイニングを中心とした生活機能を重視した間取りにしたいというご希望の施主様。施工のポイントは、古い古材と新しい無垢材の調和でした。

後藤

天井や欄間など、昔からのものは色合いや重みが違います。
最近作ったようなものではなく、50年間の時間を耐えた「色合い」というか「風合い」は、金額にならない価値ですね。

ご主人様

木の家はいいですね。
木の優しい匂いに包まれながら生活をすることができます。

信用できる工務店さんが一番

施主様もご一緒にDIY

ご主人様:ちょうど定年退職して自宅にいましたので、3ヶ月ほど大工さん(後藤工務店・清水)と昼間はいつも一緒で楽しかったです(笑)。大工の清水さんに習って、いろいろなものを作りましたよ。
踏み台やゴミ入れ、新聞入れポストも作ったし。向こうの入り口の板も張ったし、トイレの格子も清水さんに教えてもらって、木も切ってもらって作ったりました。

なんか僕も結構思い出ができたので、子供が帰ってきたら自慢しないといけないね。

奥様

主人はもうほんとに清水さんにくっついて離れないんですよ。
差し金(大工さんが昔から愛用してきた道具)を買わないかんとか、道具はこれがいいらしいとか、いろんなことを教えていただいていたね。

毎日顔を合わすので、信頼できる方が一番です

ご主人様:後藤工務店さんは、大工の清水さんもそうだけど本当に真面目。こちらから声をかけないと、休憩もしていないんですよ。お茶飲もうって言ったら、そしたら休憩しようかと、ほんまにすごい人です。

奥様:毎日顔を合わす方なので、信頼できる方が一番ですね。

清水(大工):僕も仕事のし甲斐がありましたね。何にしても、やはり信用してもらって、良くなったって言われたので、とてもうれしいです。

ご主人様:2日ほど前、清水さんが最後の工事が終わって、養生上げを手伝いながら「清水さん、終わりやなぁ。何かうれしいような、寂しいような」と掃除していたんです。工事の方となかなかこんな関係にはなりませんね。

原田邸にてインタビュー
清水(大工)・後藤・原田様ご夫妻

毎日、思いを聞いてくれる安心感

奥様:お人柄ですかね。距離が近いんですよね。私たちと。
専務も毎日「どうですか?」と気にかけて来てくださるし、私たちの思いも聞いてくださるので安心してリフォームできました。
リフォームをしていただく方の、親切さというか優しさというか、そういうものも必要かなって思います。

リフォームと一緒に「造作家具」

造作家具とは

造作家具とは、その空間に合わせて設計・製作した家具のことです。
大工工事でつくる“作り付け”の家具や棚、収納スペースなどオーダーメイド家具の一種です。 後藤工務店では、新築工事のときはもちろん、リフォームやリノベーション時にお住まい空間、スペースにピッタリ合わせて製作しています。(造作家具事例はこちら

後藤:造作家具はオーダーメイドですので、様々な種類の家具が製作できます。
例えば、収納、テーブル、椅子など、デザインや素材などバランスのよい、より上質な空間づくりができます。

造作家具:桜の木のテレビ台と掘りごたつを製作

奥様:家具はどうしますか?買ってもいいですし、造作で作ることもできますよ聞かれましたので、「木がいいので作ってください」と、2ヶ所お願いをしました。

後藤:こちらでは、桜の木でつくったテレビ台と掘りごたつを製作しました。
後藤工務店では、建築の大工工事のなかでやっていくので、(予算的にも)そんなにはしないですね。
H様のように、ある程度任せて頂くと、予算範囲のなかで作っておいて差し上げようか・・・と大工さんと相談したり・・・。

後藤工務店の加工場

後藤工務店には、木を貯蔵する貯木場と自社加工場があります。無垢材は、木によって特性があり、大工が木のクセ・相を読んで墨付けをします。
墨付けや刻み(手加工)は、大工なら誰でもできる技ではありません。このような技術を継承していくためにも、後藤工務店は自社で加工することを大事にしています。

要望と予算をお伝えして、あとはお任せ

見積もりを見て、「結構安いな、じゃああっちもしよう」と

奥様:だからここがいくら、ここがいくらっていうような決め方はしなかったですね。
こういうことをしてほしいとお伝えして、予算はこれだけですと言って、あとはもうおまかせっという感じでした。新築を建てたお友達から紹介していただきましたし、その方からも後藤工務店さんの人となりを伺っていたので安心してお任せしていました。

ご主人様:初め予算オーバーした分は、(リストの下から)削っていくかと話していたんです。
後藤工務店さんが最初見積書を持ってこられたとき、「結構安いな、じゃああっちもしよう」ということになりました。最終金額を決めていたのですが、立派なものができたと思っています。

リフォームして、心がすごく豊かになりました

奥様:リフォームって、心がすごく豊かになりますよね。
限られた予算の中で、いかに満足できる提案をしていただけるかというところだと思うんですよね。
後藤工務店さんは私たちの意向にぴったり沿ってもらえたし、その予算の範囲の中できっちりしていただけたので、本当にありがたい気持ちになったし、心を豊かにしてもらえたと思います。

ご主人様:大きな金額でリフォームするのに、後藤工務店さんで良かったなって今思っています。ボッタクリ業者に出会わなくてね。

奥様:専務は真面目だから、そんなことはできませんね。
私達も年なので、この家でゆっくり楽しみながら、日々を送っていけるというのが嬉しいです。