古い家のリフォーム・リノベーションで知っておきたいこと

新築ではなく、古い家を思い通りにリフォーム・リノベーションして住んでみたいという方が増えています。けれども物件の状態によっては、思うようにリフォームできなかったり、想定以上の費用が掛かったりするのです。

今回は、木造軸組構法で家を建ててきた経験と、木造住宅の間取り変更を伴うリフォームに強い大工がいる後藤工務店だからわかる、古い家のリフォーム・リノベーションで知っておきたいことを紹介しています。

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これからリフォームや新築をご検討の方は家の内側を見ることができる貴重な機会です。
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目次

知っておきたい家の寿命

築30年以上の家屋が「古い家」

古い家とは、築30年以上を経た木造家屋のことを指すことが一般的です。木造家屋の法定耐用年数は22年なので、30年と聞けば「古い」と感じるかもしれません。

三田市H様邸リノベーション後のリビング

けれども、通常の住宅ローンは最長35年ですし、築50年以上の家で暮らし続けている方も多くおられます。(築55年のお家をリフォームされた方のご紹介はこちら)

このように家の寿命は30年以上ありますので、築30年の家屋はまだまだ充分に住み続けることができるものです。

住宅設備は家屋より短命

建物自体はまだまだ健在であっても、住宅設備のほうは建物ほど長い寿命はありません。バスルームやトイレ、キッチンなどの水回りは、15~20年もすれば交換が必要となります。

また、家族構成や生活状況の変化などで、大規模なリフォームが必要になることも少なくありません。

大規模な設備更新と間取りの変更が重なると、リフォーム・リノベーションではなく建て替えを選択されることが多いようです。

リフォーム・リノベーション前に知っておきたい古い家の注意点とは?

構造の問題

住宅は、その時の建築基準法に従って建てられています。この建築基準法は年々改正されているため、古い家の中には現在の基準を満たしていないものがあるのです。

途中で適切な改修工事をしている場合は問題ありませんが、そうでない場合は経年による劣化が激しくなっていることも考えられます。

この点を見落とすと、リフォームの費用や期間が想定を上回ることになりかねません。

耐震強度の問題

耐震基準も、改正によって年々高くなっています。特に、宮城県沖地震(2011年)や阪神淡路大震災(1995年)後には大幅な改正が行われました。

築30年以上の古い家の場合、現在の耐震基準法による耐震診断では、耐震基準に適合しないことが考えられます。このようなケースでは、大規模な耐震工事が必要となります。

シロアリ被害の問題

白蟻の被害
リフォームの現地調査時に発見されてシロアリ被害

古い家でよくみられるのが、シロアリ被害です。シロアリは湿度の高い所が好きなので、水回りは特に被害を受けやすくなっています。

加えて排水管の劣化などによって、気付かないうちに水漏れしていることもあります。他には、屋根裏や壁も雨漏りによるシロアリの被害がみられる場所です。

また、地形によっては地盤そのものが多湿になっていることもあるので、注意が必要です。

リフォーム前に後藤工務店でできること

建築士によるインスペクション

後藤工務店では、既存住宅を建築士がインスペクション(住宅診断)しています。これは、古い家の状態を解体前に確認することができるものです。

後藤工務店のインスペクションは国土交通省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン」に準拠しており、

  • 柱・梁・床・土台・壁・基礎(シロアリ被害・腐朽および腐食・傾斜・ひび割れなど)
  • 屋根・外壁・サッシ・天井など(雨漏り・水漏れにつながる劣化)
  • 給水管・排水管など(さび・詰まり・水漏れなど)

などの診断によって、住宅の不具合を把握します。

独自の5点検・診断・提案

後藤工務店では、独自に以下の5点検・診断・提案を行っています。

  1. 基礎診断
  2. 断熱診断
  3. 耐震診断
  4. 水回り
  5. 建具・サッシ

これにより、住宅の安全性を確かめ、改修が必要な箇所や費用などをお知らせできます

設計図がないことも多い古い家のリフォーム・リノベーション

古い家のリフォーム・リノベーションでは、新築工事とは異なり、建物の設計図が揃っていないことがよくあります。

設計事務所または設計のできる工務店では、現況図を作成してくれるはずです。建物の状況を判断するための調査・診断(インスペクション)を行う必要もありますから、同時にある程度の現況図面を書き起こすことができます。地元の工務店さんであれば、後々建物の維持管理についても相談でき、安心かとおもいます。

後藤工務店では、設計士、新築工事に携わる大工が、住宅の工法や構造を的確に把握し、オーダーメイドのご提案を行っています。

古い家のリフォームは後藤工務店にお任せを

リフォーム前のキッチン
リフォーム後のキッチン

何を始めるにも、現状把握は大事ですね。
そのための調査や診断を「きちんと」「信頼のおける会社」ですることで、後悔のないリフォーム・リノベーションを行うことができます。

特に中古住宅を購入してリノベーションを行う予定の方は、「思った以上に建物の補修工事が多く発生する
」「望み通りの希望が叶わない」など予算内でリノベーションするには、業者選びを重要視することをオススメします。

後藤工務店は、熟練の大工がいる工務店です。1軒1軒異なる古い家のリフォームでは、それぞれの家の状況に合わせたきめ細やかな対応が必要となります。

また、古い家のリフォームでは家の個性を活かし、お客様の希望を最大限に取り入れながら、長く安全に暮らすことができる住宅づくりを提案しています。

どんなことでもお気軽に相談していただき、お客さまとともに最高の家を作っていくことが、私たち後藤工務店の願いです。

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