築18年の中古住宅を購入して自然素材リノベーション

地域

神戸市北区 U様
リフォーム後のリビング
  • 家族構成

    ご夫婦・お子様
  • こだわり

    自然素材、無垢材の使用 造作家具 セルフビルドでのオイル塗装 漆喰塗りで快適にリフォーム 機能アップ バリアフリー 最新設備 無垢材での心地良さ
  • 機能アップ

    自然素材リフォーム
  • 建物の機能性

    リフォームの為、現状のままです。
  • コメント

    ダイニングキッチンとリビングの引き戸撤去、耐力壁の筋交いを化粧でみせるなどし、圧迫感がなく広々としたLDKにリノベしました。
    居室、廊下など全て「杉無垢フローリング」を使用し裸足でも快適に。
    全体的にコストめんも考慮し既存の建具なども再利用し築18年のお家の雰囲気をなくせるようにしました。
目次

「中古物件+リノベーション」が人気です

中古物件を購入して、自分の“好み” や“家族構成” に合わせて間取りや内装をオーダーメイドでリノベーションする
「中古物件+リノベーション」というマイホーム購入の人気が高まっています。
理由は、新築価格の上昇と新築物件比べてリーズナブルな価格でありながら、注文住宅のような住まいが得られるという魅力です。

好立地に住むことができるのも魅力です

U様ご夫妻は、神戸市北区のオシャレな一軒家が多い新興住宅地に中古住宅を購入されました。
大きな商業施設にも徒歩圏内で行けて、自然も豊かな閑静な住宅街です。
中古物件は、希望の立地の物件を見つけやすいというメリットもあります。

子育てするなら「天然の木の香り」の中で。

U様ご夫婦は、奥様の実家にも近い場所に中古住宅を購入し、自然素材の家にリノベーションされました。
「木のぬくもり」「天然の木の香り」に包まれた北欧の木の家をイメージされていたお二人に、家づくりについてお聞きしました。

リフォーム後のリビング

リフォームで希望したこと

施主様

リフォームで希望したことは、3つありました。

1つ目は、空間をなるべく広く使えるようにしてほしい。
2つ目は、大容量の本棚がほしい。
3つ目は、回遊動線とバリアフリーです。

購入した家はもともと広い家なのですが、もっと開放感のある広い空間を希望しました。
また、妻が本好きなので、大容量の本が入る本棚がほしかったです。以前はマンションに住んでいたのですが本棚が小さく、本を買うのを躊躇っていたので、マイホームでは思いっきり買ってほしいと思っていました。
この物件は、床面積が若干広いので、お掃除ロボで床を掃除して家事負担を抑えたいと思いました。
そのため、段差のないフラットな床で、お掃除ロボットが機能しやすい回遊動線の間取りをお願いしました。

空間を広く見せる工夫-「化粧筋交い」

後藤:一級建築士

既存の壁部分を「化粧筋交い」とし、明るさを確保するプランをご提案しました。

リビングとダイニングを仕切る戸がついていたのですが、これを取り払い広い空間にすることにしました。


壁の中に構造上必要な筋交いが入っていましたが、そこをそのままにしてしまうと暗くなりますし、開放感が無くなります。
そこで、既存の壁部分を「化粧筋交い」とし、明るさを確保するプランをご提案しました。

before

リビング

after

素材と大工の腕

後藤工務店には、日本の伝統的な工法ができる大工が在籍しています。
昔ながらの柱・梁・筋交いを組み立てるには、「素材」と「大工の腕」が仕上がりを左右すると言われています。

筋交いの説明をする男性

板からにょきにょきと筋交いが生えている感じです。
1枚の板だけではできないので、真ん中でカットして両側から取り付けます。
文章で書くのは簡単ですが、実際の作業はなかなか難しく大工さんの腕の見せ所の一つです。

焼き場との仕切り枠には、強化ガラスを入れました。

大容量の本棚を造作

施主様

妻が本好きなので、大容量の本が入る本棚がほしいです!

地震でも倒れない!和室の押し入れをに大容量の本棚を造作

本好きの奥様の悩みの種は、増える一方の本の居場所。
すっきりと使いやすい本棚をと思い、和室の押し入れを本棚にリフォームしました。

押し入れを本棚にリフォーム

押入れ内部の中段と枕だなを撤去し、壁全面に棚板と可動棚を設置しました。
単行本や雑誌の本棚は本によってサイズの差が大きいので、高さ調節ができる可動棚が便利です。
壁や側板に棚受けレールを取り付けて、棚の高さを調整できるようにした造作本棚です。

造作本棚

さらに、階段の途中にも本棚を作ってほしいとのご要望でした。
他社にもご相談されたそうですが、「階段の壁にはできない」と言われたそうです。
私共は、構造を考えて、できる限りの厚みと幅を計算し、設置いたしました。

階段途中の本棚
後藤:一級建築士

こちらも可動式の本棚にしました。奥様がお気に入りの文庫本などを飾れる造作本棚です。

お掃除がラクになる家

施主様

お掃除ロボットが効率よく使える回遊動線とバリアフリーにしてほしい

全室、無垢材フローリングへ

無垢材フローリングとは、無垢材(天然木を加工した一枚板)をフローリング用に加工した床材です。
一般的な複合フローリングとは異なり、天然木の質感や風合いが楽しめるため人気です。

天然木ならではの美しい木目や風合い、経年変化とともに移り変わる表情など、無垢フローリングは室内で森林浴を楽しんでいるかのような、爽やかな香りが広がります。

無垢材のフロアでお昼寝する子ども
取材中に疲れて寝てしまったお子様。無垢材は、柔らかいです。

リビングの無垢フローリングの厚みは30mm厚を使っています。(合板フローリングの厚みは、12〜15mm厚が一般的です。)
厚みがある無垢フローリングは、踏み心地が良く、見た目にも迫力があります。厚い分コストも上がるのですが、後藤工務店は創業100年、長いお付き合いの材木市場から直接買い入れができるため、多くの場合合板フローリングと同じくらいの坪単価でご提供ができています。(仕入れ時期などに変動はありますが)

お掃除ロボットが動き回れるバリアフリー

家事の手間を助けてくれる便利なお掃除ロボットは、人間が行う掃除と違い、間取りによって活躍度・効率性が変わります。
お掃除ロボの機能を最大限生かすには、段差が少なく、動き回れる空間が広ければ広いほど効率的です。

無垢材の床材を使った玄関
リビング→玄関→キッチンと回遊できる段差のない無垢材の床

回遊型の間取りであれば、何度も同じルートを通らずに済みお掃除ロボットが効率よく働けます。
また、小さな子どもやご高齢の方は小さな段差に気が付きにくく、足をひっかけてしまうことが少なくありません。

後藤:一級建築士

自然の木は柔らかいので足にも負担がかかりにくく、バリアフリーの「つまずかない・転ばない」無垢材の床は、元気に走り回るお子様にも安全です。

杉の板の上を走る子どもの足

今日は、お引渡日でした!

施主様

まず、「とてもうれしいな」という気持ちです。中古住宅だったので、愛着が持てるかなと思ったのですが、漆喰壁をセルフビルドして愛情と思い出が増えました。

漆喰の壁を触れる男性

「空間が広く感じられ、天然の木の香りが「ぷわー」とすごいです。買った当時とは全く違う家になったような、自然な感じがいいですね。
壁も漆喰で塗りましたので、無垢材との相性がとてもいいです。
壁と天井はセルフビルドさせていただいたのですが、(私の)施工が遅れ気味になっても嫌な顔をせず、左官屋さんに教えていただいたりとても柔軟にご対応いただけて有り難かったです。」(施主様)

リフォームでも予想以上に変更ができた

「リフォームというのは、結構制限があってあまり変更ができないのかなと思っていたのですが、むしろ建売住宅よりも自由度が高いんじゃないかなって思うぐらい変更ができました。
これも後藤工務店さんだったからできたことかもしれません。ハウスメーカーやリフォーム業者にも相談にいったのですが、結構制約があって、”それはできない”とか”難しい”と言われることも多かったです。
後藤さんに相談したら、”こういうやり方なら対応できますよ”ととても明確でした。大工の方も同じ会社の方なので、意思疎通がスムーズで頼りがいがありました。」(施主様)

キッチンカウンター
後藤:一級建築士

漆喰の天井・壁と無垢の杉の床は、すごく相性がいいですね。
住むほどに味が出てきて、愛着が湧いてくると思います。
U様邸は、シンプルですけど、すごくいいリフォーム(一部リノベーション)をされたと思います。

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