築30年と築50年、ふたつの時をつなぎ直した安心の増改築リフォーム
「お孫さんたちが遊びに来たとき、家族みんなでのんびり過ごせる場所をつくりたい」
そんな想いから始まった、60代ご夫婦の住まいのリフォーム。
築30年と築50年の異なる時代の建物を、安全かつ快適に一体化し、無垢材をふんだんに使い、自然素材に包まれたぬくもりある空間に生まれ変わりました。

本記事では、後藤工務店が手がけた「孫が集う家」を叶える増改築リフォームの事例をご紹介します。
お孫さんの帰省がきっかけ。1階で暮らせる安心の間取りへ
娘さんが出産を迎え、里帰りのタイミングでお孫さんたちが遊びに来る――。
「自然素材の家で孫たちも快適に過ごせる空間にしたい」
「自分たちも老後を見据えて1階で暮らしたい」
そんなご要望をもとに、家族みんなが集える、あたたかな住まいづくりがスタートしました。
Before:築100年の母屋とつながる、築50年+30年の増築平屋
屋根は丁寧に手入れされていたためそのまま活かし、外壁や内装、水まわりを中心にフルリフォームをご提案しました。
代々受け継がれてきた住まいを、安心・快適に暮らせる現代の暮らしへと再構築していきます。


安心してつながる住まいに。
スケルトンの筋交いが映える構造美
異なる築年数の家をつなぐ今回の増改築では、構造の要として耐力壁を増設。
スケルトンで見せた筋交いは、杉。デザイン性も兼ね備えた空間のアクセントに。
家族が集まるリビングで、無垢材の力強さと安心感を「目で見て感じられる」つくりになっています。

奥様の「理想」を形に。雑誌で見つけた4mの窓辺ベンチ
大きな窓の下に設けた無垢材の4mの造作ベンチは、奥様が雑誌で見かけて「こんなベンチが欲しい!」とリクエストされたものでした。


お孫さんたちが座って絵本を読んだり、ご夫婦が一緒に外を眺めたり。
自然素材が、心地いい。
この場所があるだけで、日常がとても豊かになります。
銀杏の一枚板テーブル。家族の中心にある存在感

リビングの中心には、後藤工務店の職人の手によって仕上げた銀杏の一枚板テーブルを設置。
その堂々たる存在感と自然の造形美は、空間全体の雰囲気を引き締め、ご夫婦も大満足。
後藤工務店が材木市場で買い付けた4種類の銀杏板の中から、F様が選ばれたのはほんのりと黄色みを帯びた、やわらかな色味の一枚でした。
天然木ならではの曲線と木目を活かした造りは、無垢材のあたたかさに包まれるこの空間にぴったりとはまりました。
収納・断熱・自然素材の工夫で、快適な暮らしを実現
パントリーの設置

使いやすさと収納力を両立したキッチンへリフォーム。調理器具や食品ストックをすっきり収められ、作業効率もアップ。
片づけやすく、家事がはかどる空間に生まれ変わりました。


水まわりの刷新



老朽化していた水まわり設備も一新。
使い勝手のよいレイアウトに見直し、毎日の暮らしがぐんと快適になりました。
断熱材・断熱窓の導入

築50年の家は、土台と柱の状態を確認したうえで活かしながら、全面的にリフォーム。
構造の良さを残しつつ、現代の暮らしに合った快適性をプラスしました。

断熱材を新たに施工し、断熱性能の高い窓も導入。
床・天井に用いた杉板は、調湿・断熱性に優れ、木の香りと手触りの良さが魅力です。
自然素材に包まれる空間は、小さなお孫さんにもやさしく、足触りのよい柔らかな無垢材の床が安心感を与えてくれます。
断熱材・断熱窓の導入
Before

丁寧に手入れされてきた屋根は状態が良好だったため、そのまま活かし、その他を一新。

構造を大切にしながら、快適さと安心をプラスするリフォームを実現しました。