ガルバリウム鋼板は、金属系サイディングの中でも、耐久性や耐食性、そしてデザインの自由度の高さから、近年一層人気が高まっています。その人気は着実に増加しており、建築家や顧客にとって魅力的な要素となりました。
後藤工務店でも新築やリノベーションでの壁材として、広く選択されるようになっています。
ガルバニウム鋼板は、あなた好みのおしゃれな外壁に早変わりさせてくれます。複数の事例を交えて、ガルバニウムの色や合わせる素材のポイントを解説しています。外壁の雰囲気作りの参考にしてくださいね。

ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板は、鉄鋼の表面に亜鉛とアルミニウムの合金をめっきした製品です。その構成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%。
通常、鉄や鋼は錆びやすい性質を持っていますが、このガルバリウムめっきを表面に塗布し、熱を加えて固めることで表面が保護される錆びにくくなります。
「ガルバ」と呼ばれることもあり、「錆びない」「メンテナンスフリー」として、人気のある素材の一つです。
ガルバリウムの家|かっこいいお洒落な外観に
ガルバリウム×無垢材
ガルバリウム鋼板と無垢材(天然木)を組み合わせることで、スタイリッシュな外観を実現することができます。
ガルバリウム鋼板のモダンでクリーンな外観と、無垢材の自然な風合いと質感のコントラストを活かすことができます。たとえば、ガルバリウム鋼板を外壁に使用し、無垢材をアクセントとして使用することで、建物全体にバランスのとれたデザインを生み出すことができます。
色やテクスチャーを統一することで、一体感のある外観を実現することができます。

ガルバリウム鋼板:失敗しない色の選び方【事例付き】
ガルバリウム鋼板は、豊富な色があるのが特徴です。建物の外観や印象に大きな影響を与える重要な外観の色、事例を交えながらご紹介します。
ガルバリウム外壁:ブラック
ブラックのガルバリウム鋼板は、力強く大胆な印象を与えます。この色は、モダンで高級感のある外観を演出するだけでなく、建物に重厚感やエレガンスを与えることができます。


ガルバリウム外壁:ブルー・グリーン
ブルーやグリーンのガルバリウム鋼板は、自然や海をイメージさせる印象を与えます。これらの色は、建物を周囲の自然環境に調和させ、リラックスした雰囲気を演出することができます。


ガルバリウム外壁:ホワイト
ホワイトのガルバリウム鋼板は、清潔で明るい印象を与えます。この色は、建物全体を広々とした印象にし、周囲の環境と調和させることができます。また、ホワイトの色調は、太陽光の反射によって建物の内部を涼しく保つ効果もあります。


ガルバリウム外壁:グレー・シルバー
グレーまたはシルバーのガルバリウム鋼板は、モダンで洗練された印象を与えます。クールな色調は、都市的でスタイリッシュな外観を演出し、建物全体に清潔感を与えることができます。


ガルバリウム鋼板の組み合わせででる立体感
ガルバリウム鋼板には、大きく分けて「横葺き」と「縦葺き」の2種類があります。
横葺き
ガルバリウム鋼板を横方向に並べることで、建物の表面に水平なラインが生まれます。フラットな仕上がりや段差をつけて立体感をだすこともできます。

縦葺き
ガルバリウム鋼板を縦方向に並べることで、建物の表面に垂直なラインが生まれます。縦葺きの場合、建物の高さを強調することができます。スタイリッシュでモダン系の家に合うシンプルな印象を与え立体感を生み出すことができます。
また、横葺きと縦葺きを組み合わせることで、建物に独特の立体感や魅力を与えることができます。
ガルバリウム鋼板の5つメリット
耐久性やメンテナンス性など、ガルバリウム鋼板素材のメリットをご紹介します。
1.ガルバリウム鋼板の耐久性
ガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高く、長期間にわたって変形や劣化することなく使用することができます。これにより壁の耐久性が向上し、25年〜35年の耐用年数があるといわれており、メンテナンスを正しく行っていれば、40年以上の耐久性も十分期待できる素材です。
2.ガルバリウム鋼板の耐食性
ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムの合金めっきによって表面が保護されています。そのため、屋外の環境や湿気の多い場所でも錆びにくく、長期間美しい外観を維持することができます。
3.火災安全性
ガルバリウム鋼板は非常に高い耐火性を持っており、火災に対する安全性が高いです。これは、建物の火災安全性を向上させ、住宅や商業施設などの建物の安全性を高める助けとなります。
4.デザインの自由度
ガルバリウム鋼板は、塗装やカラーリングが容易であり、さまざまなカラーオプションが利用できます。これにより、建物の外観やデザインに適した色やスタイルを選択することができ、デザインの自由度が高まります。
5.環境への配慮
ガルバリウム鋼板は、再利用可能な素材であり、長寿命であるため、廃棄物の生成を最小限に抑えることができます。また、耐久性が高いため、建物の寿命を延ばし、資源の効率的な利用に貢献します。
ガルバリウム鋼板のデメリット
1.価格
ガルバリウム鋼板は、他の素材に比べて価格が高めです。これは、製造プロセスの複雑さや亜鉛やアルミニウムなどの原材料の価格が影響しています。
2.加工技術
ガルバリウム鋼板は、加工が難しい素材の一つです。特に曲げや切断などの精密な加工を必要とする場合、専門的な技術や機器が必要になります。
3.熱伝導率
ガルバリウム鋼板は金属であり、熱をよく伝導します。そのため、外部からの熱や冷気が室内に伝わりやすくなります。建材として使う場合は「遮熱性」と「断熱性」を加える必要があります。
最後に、ガルバリウム鋼板について
ガルバリウム鋼板は「耐久性」や「耐震性」も高く、クールでおしゃれな外観、などから屋根材や外壁材におすすめの建材です。
錆びにくいとはいえ、絶対に錆びないというわけではありません。
メンテナンスサイクルが長いため、手間や費用も安く済みメンテナンスのトータルコストは安価で済むのではないでしょうか。
また、ガルバリウム鋼板は、高級感や重厚感に欠けるという印象を持つ方もいらっしゃいます。
後藤工務店では、無垢材と組み合わせる、高級感や重厚感がある色を選ぶなど和風建築でもマッチするデザインをご提案しています。
外壁材の選択は建物の特性や所有者の好みに大きく影響を与えます。
ガルバリウム鋼板の特性を理解し、メリットとデメリットを考慮した上で、おしゃれで実用的な外観を実現するポイントを見つけることが重要です。
