10年から15年ごとに必要となる外壁のリフォーム(メンテナンス)ですが、せっかくなら外壁の色を変えておしゃれにイメチェンしてみませんか?
今回は、イメージに合った色や、後悔しないためのポイントのほか、実際のリフォーム事例もご紹介します。
イメージに合った外壁はどんな色?
シックにしたいなら濃いめの色
濃い目の紺や茶、黒などの色は、高級感や重厚感の漂うシックで落ち着いた外観を演出します。濃い目の色は引き締め効果もあるため、きりっとすっきりとして印象になります。
ただ、泥や砂ぼこりのほか、鳥のフンのような白っぽい汚れが目立ちやすいため、低汚染塗料などのセルフクリーニング機能のある塗料から選ばれることをおすすめします。
明るく爽やかにするならホワイト系
明るく爽やかな家をお望みでしたら、ホワイト系の外壁が一番でしょう。
ホワイト系の色は飽きがこないというメリットもあるため、安心して選ぶことができます。加えてどんな色とでも相性がいいので、個性的な差し色を使いたい場合にもおすすめです。
ホワイト系の外壁は、汚れが目立ちやすいというデメリットがありますが、低汚染塗料を使うことで解決できます。
飽きの来ない中間色は汚れも目立たない
10年から15年付き合える色ということで、やはり飽きの来ない色を選ばれる方が多くおられます。
飽きない色といえば、ベージュやクレーなどの中間色があげられますが、これらの色には汚れが目立ちにくいという、大きなメリットがあります。
反面、無難で物足りないともいえますが、後述する異素材のワンポイント使いや、塗り分けを取り入れることで、物足りなさを払拭することが可能です。
ナチュラル系には木のテイストを
ナチュラルな外観にしたいなら、天然の木材やウッド調のパネルで木のテイストを取り入れるとよいでしょう。
テラスやデッキの設置もおすすめですが、外壁の一部に木のテイストを導入するだけで、手軽にナチュラルな雰囲気を高められます。
また、木のテイストはシックで都会的な外壁にも調和し、人気の高い和モダンなテイストを醸し出すこともできるものです。
タイル・レンガのワンポイント使いで個性的に
無難に納めたいけれど、個性も活かしたいという方には、中間色の塗装にタイルやレンガのワンポイント使いをプラスするのがおすすめです。
ファサードなど住まいの顔といえる部分に取り入れると、家全体の印象がガラリと変わります。
2色塗り分けもおすすめ
外観のデザインが平面的で物足りない場合や、特に汚れやすい部分がある場合など、2色使いがおすすめです。
2色使いなら無難な色を選びながら、立体的でモダンな外観に仕上げることもできます。
外壁リフォームで後悔しないためには?
色見本と実際に塗った色は違って見える
実際に外壁に塗った色が見本の色と違ってみえるということは、外壁リフォームで時おり耳にする話です。
実は実際に塗った色のほうが色見本より明るく、色合いが強調されて見えるという特徴があります。
色を選ぶときにはこの点を計算に入れて、明るい色を選ぶときにはイメージよりやや暗めの色を、暗い色を選ぶときにはイメージよりやや明るめの色にするとよいでしょう。
また、照明の下で見るのと太陽光の下で見るのとでは、色合いが異なって見える点にもご注意ください。
斬新すぎる外壁は悪目立ちすることも
自分たちの家だから、個性的にしたいと思われるかもしれませんが、あまりにも斬新で個性的な外壁にすると、悪目立ちしてしまうことがあります。
また、地域によっては、地域の景観との調和を考えて外壁の色に一定の基準が設けられていることもあるようです。
こまめな塗り替えで家が長持ち
外壁に色あせがみられたり、壁に触ったとき手に粉がついたりするようなら、リフォームの時期を迎えています。ライフイベントなどとの兼ね合いもあると思いますが、外壁リフォームを延期しすぎるのは考え物です。
外壁は住宅の顔であるだけでなく、内部構造を守るという大切な役割があります。外壁のこまめな塗り替えによって、大掛かりなリフォームが不要となり、快適な暮らしを維持することができるのです。
屋根リフォームも一緒にするのがおすすめ
外壁の塗り替えやリフォームでは、足場の設置が欠かせません。費用は全体の2割程度かかるうえ、場合によっては隣の敷地を一部借りなくてはならないこともあります。
屋根のリフォームでも足場は必要となるため、外壁リフォームと同時に行うことをおすすめします。
外壁リフォームの塗装以外の工法は?
張り替え
張り替えは既存の外壁を撤去してから、新しい外壁に張り替える工法です。外壁の劣化が進み、塗装やカバー工法ではメンテナンスできないときに行います。
大掛かりなリフォームとなりますが、外壁の内部までしっかりメンテナンスできるので、雨漏りがあったおうちでも安心です。
なお、外壁がモルタルの場合は張り替えができないため、外壁を解体してのリフォームとなります。
カバー工法
カバー工法は、既存の外壁の上に新しい外壁材を貼り付ける方法です。塗装でメンテナンスしきれないくらい劣化が進んでいるけれど、まだ外壁に強度が残っている状態のときに選択します。
既存の外壁の撤去や廃材処理が不要となるため、張り替え工法より安価です。しかし、塗装に比べると多額の出費と長い工期が必要となります。
後藤工務店の外壁リフォーム事例
後藤工務店の外壁リフォーム事例をご紹介します。
ライトブルーの塗装で若々しく(姫路市 O様邸)
before
after
ブルー系は空や海を連想させる色です。特にライトブルーは、明るく爽やかな印象を与えます。
またブルー系の色は紫外線を反射する性質を持っているため、色が褪せにくいというメリットもあります。
イエロー系でハツラツとしたイメージに(姫路市 H様)
イエロー系は、明るく健康的なイメージの色です。
派手な印象を持たれがちですが、からし色や事例のような黄色なら、落ち着いた和風やヨーロッパ風の住宅にも合います。
無難な色では物足りない、という方にもおすすめです。
明るい色で軽やかなイメージに(神崎郡 A様邸)
ひとくちにベージュといっても、赤味が加わると可愛らしいイメージになります。事例は瓦の赤茶色に合わせて、ピンクベージュに仕上げました。
微妙なニュアンスの違いを楽しめるのが、ベージュ系の魅力といえます。
白とブルーが爽やかなツートン(加古川市 M様邸)
ライトブルーの爽やかさを一層引き立てる、白との2色使いです。塗り分けのポイントは「比率」で、事例のようにライトブルーと白の面積比が7:3程度になるようにすると、バランスよく仕上がります。
風格を醸し出す焼き板の外壁(たつの市 S様邸)
「焼き板」は、日本の伝統的な外装材です。
杉板の表面を焼くことによる炭化効果で耐火性を高め、腐食や虫食いにも耐久性を持ちます。深みのある黒い炭色と独特の質感は、海外でも人気です。
古い母屋が和モダンな住まいに(加西市 I様邸)
古い母屋をリノベーション。
黒い屋根のガルバリウムと外壁のプリント板金に白壁が映える、和モダンにな家に生まれ変わりました。
ドーマーと茅葺屋根がマッチした新感覚の古民家に(神崎郡 K様邸)
【番外編】リノベーションでよみがえった古民家。
茅葺、瓦、塗り壁など日本古来の建材をふんだんに使いました。