キッチン・脱衣所・トイレが寒い!リフォームで快適に

キッチン・脱衣所・トイレが寒くて辛いという声が多く聞かれます。水回りの寒さは健康に良くないだけでなく、建物自体を傷めてしまう原因にもなるので、早めの対策がおすすめです。今回は、寒いキッチン・脱衣所・トイレを快適にする各種リフォームの詳細や、気になるリフォーム優遇制度を紹介します。

目次

キッチン・脱衣所・トイレはなぜ寒い?水回りは日当たりが悪いから

水回りは日当たりが悪いから

キッチン・脱衣所・トイレなどの水回りは一般的な2階建ての場合、1階の北側に位置しています。LDKなどを日当たりの良い南側に設計することと、費用やメンテナンスの関係で水回りは1階に設置するほうが好ましいことが理由です。一般的に建物の1階北側の日当たりは良くないことが多いため、家屋の中で最も気温が低くなります。つまり、キッチン・脱衣所・トイレが寒いのは、そもそも寒い場所にあるからです。

水回りは換気の時間が長いから

水を多く使うキッチン・脱衣場・トイレでは、どうしても湿気が多く発生します。湿気が高くなると、結露やカビが発生するだけでなく、家の構造体まで傷めてしまうことになりかねません。湿気対策としては、換気をしっかり行うことが有効です。しかし、寒い時期の換気は室温を下げてしまい、水回りが寒くなる原因となるのです。

キッチン・脱衣所・トイレ寒さへの対策法

寒い水回りには断熱工事を

使い勝手や湿気対策を考えると、水回りの位置を変えることや換気をしないことは難しいものです。そのため、キッチン・脱衣所・トイレの寒さ対策としては、断熱リフォームをおすすめしています。

これまで断熱材としてグラスウールが多く使われてきましたが、湿気に弱いというデメリットがありました。防湿層付きグラスウール断熱材は、この欠点を補ったものですが、ほかにもさまざまな特徴を持った断熱材が登場しています。

「木」から生まれた断熱材「環境断熱®︎ECOボード」は⽊ならではのすぐれた性質で、夏は涼しく、冬は暖かい家をかなえます。透湿性能と気密性能が高いのが大きな特長です。水蒸気を透すことで結露を防止し、空気を止めることで断熱性能を保ち、家を長持ちさせます。

これらを活用して断熱リフォームを行うことが、水回りの寒さを根本的に解消するためには一番です。

事例紹介 〈 加東市 T様邸 〉

キッチン・お風呂など水回りの寒さにお悩みでした。元々のキッチンから廊下を挟んだ和室までを、ひと続きのLDKにリノベーションしました。

加東市T様邸キッチンBEFORE
加東市T様邸キッチンAFTER

キッチンは対面式に変更し、「環境断熱®︎ECOボード」を床や壁に施工して断熱性能を高めています。床は冬でも冷たさを感じにくく足腰にも優しいニュージーパインの無垢の木を使っています。加東市T様のリフォーム事例はこちら

水回りの寒さ対策には、自然素材の無垢材もおすすめ

リフォームの際、間取りや設備に加えて「床材」も選ぶことができます。床材は、大きく分けて「無垢材」と「集成材」があります。

「無垢材」とは、天然木の丸太から1枚の板を切り出して乾燥させ加工したものです。「集成材」とは、木の板を接着剤で貼り合わせて作った素材のことです。無垢材は、天然木材から作られているので、木が本来持っている質感や温もりを感じとることができます。また、無垢材は熱伝導率が低いため、素足でもヒヤっとせずあたたかみがあり、1年を通して快適に過ごせるのが特徴です。

調湿作用を持つ無垢材

また、無垢材は調湿作用を持つことも特徴です。 「木は呼吸をする」と言われてきましたが、夏の湿度が高い日には湿気を吸収し、冬の乾燥している日は水分を放出して、室内の湿度を快適に保ってくれるのです。

水回りに無垢材を使うデメリット

木独特の優しい質感を触って温もりをより一層感じることが無垢材ですが、水周りの床に使うことのデメリットもあります。 無垢材は水に弱く、放っておくと水ジミができてしまいます。調湿作用があるため、湿気を吸湿したり放湿したりと膨張と縮小を繰り返すため、板が反ったり、割れるケースもあります。

手入れが大変?水まわりだと傷みが早いのでは?と心配されるお客様もいらっしゃいます。「濡れたら拭く、汚れたら拭く」を基本にしていればそんなにメンテナンスも必要ないですが、張り替えたばかりの時はちょっとした汚れも気になるものです。少々のシミなら気にしないと思える方には、お風呂上りの足裏で無垢材の木の肌触りを是非楽しんで欲しいと思います。

事例紹介 〈 加西市 K様邸 〉

古くなっていたトイレ・洗面台をリーズナブルに購入出来る機会があり、思い立ってリフォームされました。

加西市K様邸トイレリフォーム
加西市K様邸洗面リフォーム

トイレ、洗面台の取替え工事を行いました。床は調湿効果のある無垢の木の床をおすすめし、採用してくださいました。隣り合って2つあったトイレを1つにして、その横の狭いと感じておられた洗面所のスペースをゆったりと確保出来るように間取りも変更しました。

窓の断熱も効果的

窓から外へ逃げる熱は、意外と多いものです。窓の断熱リフォームは高い断熱効果が期待できるもので、リーズナブルで施工期間も短いというメリットもあります。窓の断熱リフォームはサッシの交換だけでなく、ガラスの交換や内窓の設置など、3通りの方法から選ぶことが可能です。

断熱リフォームに使える減税や補助金

リフォーム優遇制度を活用しよう

断熱リフォームは省エネにもつながるため、積極的に活用したいものです。断熱リフォームにはある程度の資金が必要となりますが、リフォーム優遇制度による減税や補助金を活用することで、負担を抑えることができます。税金の優遇制度では、対象となる工事や併用の可否など複雑な決まりがあります。補助金は国からあるいは地方公共団体から交付され、対象となる工事や期間もそれぞれです。したがって、減税や補助金を有効に活用するためには、事前にリフォーム優遇制度を理解しておく必要があります。

加東市エコハウス設備設置補助

加東市では加東市に居住している方の市内の既築住宅に関して補助制度の募集を行っています。令和5年4月1日から令和6年3月31日までの間に対象設備を契約し、設置したものが対象となります。

・ガラス(内窓設置、外窓設置、ガラス交換):いずれかの設置にかかる費用の1/4(最大25,000円)
・高効率給湯機
 エコキュート等、エコジョーズ、エコフィール:30,000円、エネファーム:100,000円
・蓄電池
 定置用リチウムイオン蓄電池:50,000円

西脇市家庭用創エネ省エネ設備導入奨励金

西脇市では市内に居住する方で市内の住宅に創エネ省エネ設備等を導入された個人に対し費用の一部を奨励金として交付する制度があります。(奨励金は「へその街にしわき共通商品券」により交付)受付期間は令和5年4月3日~令和6年3月29日です。

・エネファーム:65,000円、エコキュート:30,000円、エコジョーズ、エコフィール:20,000円 (※市外業者による設置販売の場合)
・家庭用蓄電池 50,000円

上記制度には記載した以外にも条件がございますので、詳しくは自治体ホームページをご確認ください。
加東市のエコハウス設置設備補助(令和5年)ページはこちら 
西脇市の家庭用創エネ設備導入奨励金ページ(令和5年)はこちら

リフォームはお悩みに合わせて様々な方法で

今回はキッチン・脱衣所・トイレが寒い!というお悩みを解決する方法をご紹介しました。

寒いと感じられる原因はお家によって様々です。ご相談いただければ快適に暮らすために最適なリフォーム方法をご提案させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。

目次